筋交を使用した耐力壁
筋交を使用して耐力壁による補強方法です。筋交とは、柱と柱の間に斜めに入れた材で壁の変形を抑える働きをします。古い建物には、この筋交い材の量が圧倒的に少なく、また現行の筋交い材より細いものが使用されており、取付方法も大工によりまちまちで正しく筋交としての役割を果たす取付け方がされていないのが現状です。正しく取り付けが行なわれていても当時の取付方法は釘留めによるものなので、今までの大地震での事例では変形に耐えられず座屈により破壊されたものが数多く報告されています。このようなことから、新たに筋交を設置する場合には他の面材補強壁と併用と配置の検討を含め、壁の耐力を高めていきます。・新設筋交いと筋交金物
・新設筋交いと筋交金物
・新設筋交いと筋交金物
・新設筋交タスキ掛け
柱頭柱脚金物を使用した補強
地震による建物の倒壊は柱の引き抜きにでおこる場合もあります。旧耐震基準の建物では柱の柱頭(柱と梁)・柱脚(柱と土台)に金物が無く、地震で建物が持ち上がると簡単に抜けてしまいます。この柱抜けを抑えるために今では柱頭柱脚金物を柱の場所ごとに引き抜きの力を計算し、それを上回る金物を取付けるようにします。
・柱脚金物
・土台アンカーボルト設置
・柱頭金物